グレタ・トゥーンベリの拘束はやらせ?警察官と微笑んでフォトタイム

グレタ・トゥーンベリの拘束はやらせ?警察官と微笑んでフォトタイム

グレタ・トゥーンベリの拘束はやらせ?警察官と微笑んでフォトタイム

こんにちは。

気候変動活動家のグレタ・トゥーンベリさんは、15歳の時に毎週金曜日学校を休んで、スウェーデン議会の前で、気候変動学校ストライキを始めました。

彼女の運動は「Fridays for Future」というヨーロッパ中の運動に広がって、グレタ・トゥーンベリさんは、今では世界的に有名な気候変動活動家です。

そんな、グレタ・トゥーンベリさんが、2023年1月17日にドイツのリュツェラートという村で、炭鉱の拡張と、炭鉱の拡張に伴う廃村に反対する抗議活動をしているときに、警察に一時拘束されました。

こういう事態はグレタさんにとっては日常茶飯事です。

ただその時は、グレタ・トゥーンベリさんの拘束が、ただのやらせで、ショーだったのではないかとドイツ国内のXで炎上しました。

一体どういうことでしょうか。

スポンサーリンク

グレタ・トゥーンベリさんについて

グレタ・トゥーンベリの拘束はやらせ?
引用元: merkur.de

プロフィール

名前
グリエッタ・ティーンティン・エレオノーラ・エルンマン・トゥーン ベリ
Greta Tintin Eleonora Ernman Thunberg

生年月日 2003年1月3日

出身地 スウェーデンのストックホルム市

家族
父 俳優のスヴァンテ・トゥーンベリ
母 オペラ歌手のマレーナ・エルンマン

現在大学生
活動 気候変動活動家

グレタ・トゥーンベリさんは、2018年にはすでにドイツでは知らない人はいませんでした。

「気候のための学校ストライキ」

という看板を持って、たった1人で、ドイツの隣国スウェーデンの首都、ストックホルムの国会議事堂の前で、座り込みをしている小さな少女のけなげな姿が、ニュースで連日のように報道されました。

そのニュースは多くの人の、特に若い人の心を打ちました。

フライデーズ・フォー・フューチャー

グレタ・トゥーンベリさんの活動に心を動かされた若者たちも、次第に毎週金曜日に学校を休んで気候変動抗議デモに参加するようになりました。

その輪はすぐにドイツにも広がり、次第に世界中へ広がっていったのです。

大人の中では、意見が分かれていて、

「すばらしい」

と一緒にデモに参加した大人もいれば、

「毎週金曜日学校を休んでデモをするなんて、とんでもない!」

とあからさまに批判をする大人もいました。

karasu
難しい問題だねー
スポンサーリンク

炭鉱の拡張工事反対の抗議活動

グレタ・トゥーンベリの拘束はやらせ?

ドイツは、長年ロシアからの天然ガスに依存してきました。

ウクライナへの軍事侵攻を受けてロシアへの依存から脱却しなければならなくなり、しかたなく石炭火力発電を一時的に拡大することを決定したのでした。

それに伴い炭鉱拡大のための工事も始まり、それに対し気候変動対策に逆行するとして環境保護活動家らが、先週から抗議活動を行っていて、6千人ほどがデモに参加したそうです。

グレタ・トゥーンベリの拘束はやらせ?
引用元: nzz.ch

地元の警察環境保護活動家らが炭鉱の危険な場所に近づくことを防ぐ必要があるため拘束を決行しました。

トゥーンベリさんは拘束後に警察の用意していたバスで運ばれて行きましたが、警察は、トゥーンベリさんは身分証の確認後に解放され起訴されることはないとしています。

拘束はやらせ?

ところが普段はグレタ・トゥーンベリさんに好意的なドイツメディアが、珍しく今回の警察による“拘束ドラマ”ついて批判的な報道をしています。

例えば、ベルリン新聞(Berliner Zeitung)は、記者達がグレタ・トゥーンベリさんの写真撮影を終了するまで、なぜか、警察が辛抱強くその場に立って一緒にポーズをとっていることに違和感を抱きました。

また拘束された身のグレタさんが笑ったり微笑んだりしていることに対して「すべては見せかけだけなのか?」と疑問を投げかけています。

確かに、ビデオでは、なぜかとても和やかな雰囲気で、グレタさんは楽しそうに声を立てて笑っています。

おかげで、ネット上ではグレタさんの拘束時のビデオが大炎上しました。

グレタ・トゥーンベリさんの拘束はマスコミ向けに用意されたものだったのでしょうか?

ドイツのTwitterでは、なんと18日早朝から#Inszinierung (日本語に訳すと「演出」) という言葉がトレンド入りするほどネットはざわついていて

「気候変動活動ショー」とか「警察俳優」などのワードもトレンド入りしていました。

スポンサーリンク

おわりに

気候変動の問題は本当に難しく、グレタ・トゥーンベリさんのように強い意志を持って、妥協せずに活動し続けることができるのは素晴らしいことだと思います。

ただ、今回のことに限っていうならば、特にドイツ連立政権の与党の一つである緑の党にとっては、ロシアへの依存から脱却するために石炭火力発電を一時的に拡大することは、苦渋の選択だったわけです。

ドイツ中の人々を凍死に追いやるわけにいかないため、本当に仕方なく、期限を決めて火力発電に依存することにしたわけで、他にもっといい策があるのかと問われると、いい解決策を言える人はいませんでした。

まあ、もとはといえば、ロシアからの天然ガスへの依存度が年々増してきていることに、早くから危機感を抱かなかった政府が甘かったのでしょうが。

でも、誰もが

「ロシアがウクライナと戦争を始める」

とは思ってませんでしたし、その可能性があると、早いうちから言っている人も、いませんでした。

ある、ベルリンに住んでいる私の日本人の友人家族は、いつロシアと核戦争になっても、なんとか地下室で生き延びられるように、地下の物置き場に大量の食料をため込んでいます。

なぜかというと、それこそ

「誰もが予想していなかった核戦争が起こるかもしれないから」

だとか。

でも、その友人家族は猫を三匹も飼っていて、最近もう5匹赤ちゃんが増えたので

「家族と猫全員、地下の狭い物置き場に入り切るのかなー」

とふと思いましたが、ここで突っ込んではいけないような気がしたので、突っ込みませんでした。

「私も地下に食料を買い込もうか」

と一瞬思いましたが

「核戦争になったらどうせ地球が終わるでしょ」

と家族に言われ、やめました。世界中の戦争が一度に終わることを祈ります。

ドイツに住んでいると、ロシアはとても近く感じるので怖いです。

 

スポンサーリンク